こんにちは、採用担当です。”仕事ができるとは”どういったことか を紐解いていくシリーズを不定期で発信していきます。
第一弾は、当社 CEOの考える「仕事ができるということ」
当初、CEO むらおの日記から採用担当の解釈として紐解いていく記事にしようと思ったのですが、Magic Moment の Core Value とかけ合わせた村尾さんの考えをありのままお届けする方が読者のみなさんにとってわかりやすく、Magic Moment へご入社を検討される方にはリアルな価値観に触れると思い、そのままお届けすることにいたしました。
【CEO 村尾の社内公開ブログの転記記事です】
この記事は、2021年5月に社内ブログに公開された CEO 村尾の考える「仕事ができるということ」をテーマに参考図書、Magic Moment の Core Value を交え綴ったものです。
ビジネスパーソンであれば、誰もが考えることのあるだろう”仕事への向き合い方”のヒントになればと思います。
■用語の解説
・PERF:Magic Moment 社員向けの評価制度(レビュー、フィードバックシステム)
・むらおの日記:CEO 村尾が執筆している社内向け日記。考え、想い、経営レポート、投資家とのミーティング議事録などが公開されている
・ベースとなった書籍:「仕事ができる」とはどういうことか?
Magic Moment は、Core Value に GO TRUE WAY を掲げています。
『 GO TRUE WAY 』
世の中には、常に2つの道がある。
真実の成果、成長、思考へと向かう道と、表面的な結果、答え、変化へと向かう道。
私達は、どんなに困難でも必ず真実の成果、成長、思考へと向かう道を選び続ける。
そして、GO TRUE WAY には 時間軸が設定されており、はじまりはSTRENGTHです。
つまり TRUE OPENNESS を、評価制度(PERF)の項目で Positive Behavior として表現できる状況になるためには、TRUE STRENGTH が必要条件であるということです。
Magic Moment で活躍するためには、TRUE STRENGTH が行動から自然と表出することで活躍できるとも捉えることができます。
Magic Moment は、経営も評価も、単一視点やスナップショットで捉えないように進めてきました。
上記 Core Value の話から、要は、経営アイテムも Core Value にも時間軸を織り込ませており、並列処理できないようにしている
と言えるかなと思います。
自分のことはさておき(程遠いし)、ほんとうの意味で仕事ができる人は、Magic Moment だけではなく一般的には稀なのだろうと思います。
もちろん出会えることが稀であるから、Magic Moment で早くからPERF を運用しているのも、そういう人材として成長してほしい(したい) という願いを反映しているものでもあります。
しかし、ミドルマネジャーや創業メンバーが、抽象概念である「仕事ができる」という状態として自信が持てないというのも、自分、会社の責任であるなぁと思うに至りました。
- 当該状態を言語化できていない
- 指摘がどうしても抽象的になる
本書を読むことで、困難だった言語化を一つ乗り越えることができた気がしました。
タスクをこなす量や速さはあまり重要ではありません。
世の中にはそれだけを切り出せばいくらでも代替手段があります。極論言えば、そのジョブが終わるのであれば誰だってなんだっていいじゃないですか。
ツールに置き換わる可能性が高い仕事とも言えます。
しかし、
あっさり言えば「成果を出せる」。これが「仕事ができる」ということです。広い意味でのお客の立場で「頼りになる」「安心して任せられる」「この人ならなんとかしてくれる」、もっと言えば「この人じゃないとダメだ」、そう思わせる人が僕の言う「仕事ができる人」
この意味での仕事能力は、「あれができる・これができる」というスキルを超えています。それを総称して、「センス」と呼んでいます。外国語を駆使しても、肝心の成果を出せない人がいます。プログラミングのスキルがあるのに、まるで役に立たない人がいます。さまざまな戦略分析のフレームワークに精通しているのに、戦略を描けない人がいます。こういう人は「作業」は得意でも「仕事」ができない。スキル以前にセンスがないのである。
こういった仕事のできるという本来の意味を取り違えずにリーダーシップを発揮していく人材を経営として追求していきたい。メンバー全員それを理解して進んでもらいたい。
そう思っています。
いままではスキルは世の中の役に立っていた。税理士も弁護士もAIに置き換わる世界なんて誰が予想しただろう?
コンサルタントもキュレーションAIになっていく。
速くタスクを終わらせる能力なんて必要がないとは言わない。けれど、さして重要でもない。
そう思っています。
「意味があること」に価値の源泉がシフトしているなかで、それに対応していく人材になっていく必要があります。
ただし、この「仕事ができるということ」への道は以下の通り
意識しているのか無意識なのかは別にして、自分のセンスというものを後生大事に育て、磨きをかけていく。これがキャリア構築の実態だと思っています。ただ、これの問題点を一言で言うと、やたらと「事後性が高い」。
事前に目的と手段の因果関係がはっきりとわからない。一通りやって振り返ってみると「ああ、そういえばああいうことをやって、いろいろなことがあったから、いま自分のこういうセンスなりスタイルができているんだなぁ」とわかる
センスは直接的には育てられません。だからと言って、生得的な「天賦の才」では決してありません。育てられないけれども、育ちます。他動詞ではなく、自動詞の「育つ」です。センスは自ら錬成するもの
お気づきでしょうか?つまり
Core Value で全員で語っていることなんですね。
いちばん困るのが「センスはないけど意欲はある」という人で、こういう人が組織を引っかき回したり、スジの悪い突撃をやらせたりして部隊を全滅させたりするわけです。
とも本書は語っています。
そして、GO TRUE WAY に時間軸と各項目の関係性があるように、
プロのすごみは何をやるかではなく、やることの順序、シークエンスに表れる。AとBとCが箇条書きにならない。AがあってこそBがあり、BができてCが出てくる、というように時間的な奥行きがある。要するにAとBの間にロジックがあり、BとCの間にもロジックがあるということなんです
Magic Momentは、人が TRUE VALUE を体現するまでの時間的な奥行きを表現している会社です。
どんな頭の中で仕事をしているかというと、
仕事ができる人の思考様式は、箇条書きやTo Doリストではない。順列的なストーリー思考がユニークな戦略を生み出す。一流の経営者は、「初めからシナジーなんかない。それは自分でつくるんだ」という考えだと思うんですよ。結果的にシナジーを手に入れられたとしても、それは自分がいろんな物事をある時間配列の中で組み立てていった結果としてできるんだと。
ここまで来たら、とにかく今ジタバタしてもしょうがない。まずはここだけ徹底的にやる。あとは放っておいていい。ここがなんとかなれば、あとはなんとかなる。とわかっている。
なんで知らないことを知っているのか、見えないものが見えているのかというと、結局その人が持っているストーリーからして同じものが違って見えるのではないか。自分なりのストーリー上に位置づけることで、個別の要素が独自の意味を持ち始めるということだと思うんです
みなさんも飲んでるときとか凹まされた1on1などの村尾との会話で、一連の引用やCall out の中の言葉に似たようなことを言われた経験がないでしょうか?
仕事ができる ということにゴールはなく、それ故に事後性が高く、いまやっていることやアドバイスされたことが成長という果実への因果性を証明できない。
だからこそ、Essential であることが求められるのだと思います。
本質的であり続ければやがてたどり着くはずだ と努力を積み重ねる人が、途方も無い境涯へと自分を運ぶことになるわけです。
そしてそこに、仕事の面白さを見出して生きてきました。
何者でもなかった自分は、「仕事ができる」ようになるために、目の前の仕事に時間軸や関係性を見出して徹底的に努力することで、人と違うなにかを評価されているのだと本書を読んで感じました。
基本的に、GO TRUE WAY を徹底解剖することで、センスがあるというのはどういうことさ?に答えることができるなぁとも感じ、自信を深めました。
本書より、他にも数点引用してみますね。
興味がある人は是非読んでみてください。
仕事ができる人の思考の軸足はインサイド・アウトです。完全な未来予想はできない。情報は不完全でも、まず自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドみたいなものが見えている。もちろん知らないことはいっぱいあるんだけど、「わからなかったらあとで取りに行けばいいよ」というのがインサイド・アウトの考え方。 それで「なんでこの人はこういうことをこの局面でして、なんでこういうことはしないのか」ということを、答えがわからなくても常に考えていろと。もう全部が文脈に組み込まれているのである。
センスの習得は事後性が高い。事後性が高いというのはプロセスと結果の因果関係がよくわからない、ということですよね。だから結果として習得している人を見るとプロセスをすっ飛ばして習得しているように見える。
センスというものの中身は何かということについての僕の暫定的な結論は、「具体と抽象の往復運動」
ビジネスというのは、結局のところ具体じゃないと意味がない。具体じゃないと指示できないし、結果は絶対に具体的だし。それにどんな問題も必ず具体的に現れる。いつも一個の商品とか一人のお客さんとか、そういう超具体を見ているんですけど、そういうときに必ず「要するにこういうことだよな」という抽象化が頭の中で起きて、そこで得られた論理を頭の中の引き出しに入れている。この引き出しがやたらに充実しているというのが、センスのある人です。
参考図書:「仕事ができる」とはどういうことか?
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