こんにちは、採用マネージャーの神保です。
月刊TRUE 4月号をお届けします!
GWを目前に、少しずつ暖かくなってきましたね。Magic Moment の東京オフィスでは、GW 明けから執務エリアや座席配置がリニューアルされる予定で、ちょっとした引っ越し気分にワクワクしています。
環境が変わると、自然と会話も生まれるので、また新しいつながりや気付きがあるといいなと思っています。
さて今月の月刊TRUEでは、3つのテーマをお届けします👇
Member’s Voice
メンバー(社員)の日々の学びや挑戦を共有します。
ビジネスパーソンなら誰もがつまずき、葛藤することがあると思います。その一助になれば幸いです。
“自信がない” 私が Lead に挑戦した理由
今月から、私はチームの Lead を担うことになりました。今回は、そこに至るまでの葛藤や決断についてお話しします。
実は私は、約1年ものあいだ「Leadになること」を避けてきました。
その理由は、プレイヤーとしての自信が持てなかったからです。お客様に十分な価値を届けられていないと感じ、「自分にはふさわしくない」「私にはできない」と思い込んでいました。
転機は、あるプロジェクトで成果が出たこと。
お客様や社内の仲間から頼られる機会が少しずつ増え、それが自信につながっていきました。決定打となったのは、Hさんとの 1on1 の中で言われたこの言葉です。
「やってみればいいんじゃない?無理だったら降りればいい。うまくいくかもしれないし、絶対に周囲は助けてくれるから。」
この言葉に背中を押され、「やってみよう」と思えたのです。また当時、「自分ひとりでできることの限界」を痛感していたことも、挑戦を決めた理由のひとつでした。
「できない」と決めつけるのではなく、事業が成長していくこのタイミングに、周囲が期待してくれている。そう思ったら、もうウジウジしていられませんでした。
実際にLeadを担ってみると、自分ひとりで成果を出すより、チームのメンバーが成果を出してくれたときの方が100倍嬉しいと感じます。4月からコミュニケーションを密に取らせていただいている Iさんが早速活躍してくれていて、チームで成果を出すことの意義と影響を日々実感しています。
(嬉しすぎて、次はSVを目指そうかと思っているくらいです…笑)
同じように、挑戦に迷っている人へ
もし迷っているなら、「まずやってみる」という選択肢もあります。たとえうまくいかなくても、それは貴重な経験です。挑戦しなければ、何も変わりません。そして「挑戦すること」は、無理をすることでも、孤独に頑張ることでもありません。
周囲を頼りながら、ぜひ一歩を踏み出してみてください!
自分の課題への向き合った日々 ──PERFと1on1がくれた成長実感
最近、入社当初からの課題が少しずつクリアになってきていると感じています。MMでさまざまな役割に挑戦しながら、PERFや1on1を通じて自分自身の課題に向き合い続けたからこそ、得られた実感です。
私は完璧主義なところがあり、「何でも自分でやろう」としてしまう傾向がありました。
理想を120%に設定し、一気に進めようとするのですが誰にとっても難しいことです。そこで、「優先順位をつける」「捨てることを恐れない」という考えを取り入れ、「効果の大きいものに価値がある」という意識で行動するように変えていきました。
そのタイミングで Manager から言われたのが、「仕事における“軸”を持とう」というアドバイスです。私は「顧客体験」を最優先と決め、何か迷ったときもその軸をぶらさず意思決定するようにしています。
成長の実感と、今思うこと
・失敗するほど、味が出る:最近ようやく、「メンバーの成長に伴走できている」と実感できるようになりました。その背景には、これまでの失敗やしんどい経験があったからこそ。「メンバーのつまずき」がわかるのも、自分が同じように向き合ってきたからだと思います。
・遠慮せずに発信する:以前の私は、周囲や他のManagerに遠慮してしまい、自信を持って発信することができませんでした。でも今は「場をよりよくする」ために、前向きに発信やフィードバックができるようになっています。
MMには、コンフォートゾーンを超えるようなチャレンジがたくさんあります。
1on1 や PERF を通じて課題に向き合えば、着実に成長できます。「課題に向き合う」とは、自分を否定することではなく、自分の強さにも目を向けること。それが、成長を加速させる第一歩だと、私は信じています。
「トレードオフ」にとらわれない、インパクトを生み出すための思考と工夫
エンジニアとして働いていると、「納期と機能」「工数とコスト」といった二元的なトレードオフの思考に陥りがちです。このような考え方では、リソースの制約の中で「何を削るか」を考えるしかなく、結果としてインパクトのある違いを生み出しにくくなります。
私が意識しているのは、ボトムアップ思考を一度手放し、抽象度を上げて考えることです。
たとえば、経営や顧客が本当に求めているのは、「完璧なUI」や「全機能実装」ではなく、「目的を達成できるアウトプット」だけであることもあります。
現場で100やろうとしていることが、実は50で十分だった…というのもあることです。
また、1ヶ月かかると思っていた実装も、別のアプローチなら1日でできるかもしれません。
視点を変えるための工夫:
・「最小単位」の見直し:小さすぎないか?大きすぎないか?成果を出すための“最適な粒度”を見直す。
・多面的な視点:ひとつの視点に偏らず、さまざまな角度から状態を見ることで、新たな打ち手が見えることも。
・1on1の活用:別の人格(Manager)を通じて、冷静な視点から考えを引き出す。
・LLMの活用:LLMツールを“思考のカウンターパート”として使えば、観点や視座を補完してくれる存在になります。(ツールなので、いつでも付き合ってくれます)
LLMを「やらなくていいことを効率化するツール」として使うだけではなく、自分にはない観点や視座を引き出すツールとして使えば、成長スピードが段違いになります。
自分自身まだまだコードアシスト的にしか使えていないので、自分の観点を変えるためのカウンターパートは持てるよう身に着けていきたいと思っています。そうすれば、経験やスキルがまだ十分でない段階でも、Core Valueにある「True Change」を起こすことができると期待しています。
スカンクウィークレポート
スカンクウィークとは?
スカンクウィークは、社員一人ひとりが「日頃、やりたいけれど一歩踏み出せていなかったこと」に挑戦する期間です。カルチャー委員の旗振りのもと2回目の開催となりました。
業務改善、組織コミュニケーションの促進、自己成長など、目的は人それぞれ。
日常の業務とは別に、自らの関心や好奇心を起点に、各自がプロジェクトに取り組みました。

どんなことに挑戦したのか?
- エンジニアメンバー:「playbook-ops をオンボーディングで使えるように機能追加」
- 結果: cursorやdevinの活用により、当初の想定以上の機能を実装できた。
- Hiringメンバー:「“人を知る”をテーマに19人とランチ」
- 結果: 普段話さない人との会話を通じて、前提を問い直すきっかけに。
- エンジニアメンバー:「THE MODEL 輪読会を企画」
- 結果: ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)形式で実施。学びをチームで共有。
- BPaaSチーム:「毎日ビジネス系コンテンツをインプット&アウトプット」
- 結果: 業務に活かせる学びを社内に共有。自らの知識の再整理にも。
- Salesメンバー:「ビジネス系YouTubeを毎日視聴し、デイリーレポートで発信」
- 結果: 毎日欠かさず発信を継続!
メンバーの声:スカンクウィークを通じて感じたこと
「普段やりたいけど進められていなかったOKRの推進ができて良かった」
「“やらなきゃ”ではなく、“やりたい”に向き合えた2週間」
「以前からやりたかった企画を、人生で初めて実現できた!」
「成果が出せなかったとしても、“やる”と宣言すること自体に意味があった」
TRUE STRENGTH を体現する機会に
スカンクウィークは、Core Valueである TRUE STRENGTH(失敗を恐れず挑戦する)を体現する絶好の機会。限られた時間の中で、「意図をもって時間を使う」経験が、多くのメンバーの心に残ったようです。個々の好奇心が起点となり、チームや会社全体にも前向きなエネルギーが波及。
この2週間は、Magic Moment らしい「未来への小さな一歩」がたくさん詰まった期間でした。
──カルチャー委員
CEO’s Insight
AIとAI。人と人。そして「理解」の行方
MCPサーバー。うーん、新しい響きである。最近IT企業の所属としてはすっかり耳に定着したように思う。(あくまで耳に)
耳に定着すると、それを活用したり手を伸ばしてみなければならないという人の性(サガ)が、AI周辺のトレンドで発動する ということがなんとも言えない気持ちになる。
AIを取り巻く近年の熱狂的なトレンドは、まさにその性が全開で発動している様だ。私たちはAIで何ができるか、どう生活が変わるのか。
不安、期待、興奮。昔訪れたアジアのある都市の夜の喧騒を思い起こさせた。
一方で、AIという「知性」との対話と可能性に社会が熱中する傍ら、「人と人」とのコミュニケーション、例えば最近社内の人と人とのコミュニケーションにおいて、すれ違いをよく目にする。
自分もそれで、割かなくても良いリソースを、少なくない量として使っている場面もある。
画面に向かって話せば、目的地に到着し
画面を左右にスワイプすると恋愛に繋がる。
人は、人と話すことが少なくなった。
EZ Web から送ったメール。
返信が来ない時間、その空白、脳や心が動いた。
便利になって手に入れたものと引き換えに、懐かしく思う「なくなったもの」があることは確かだ。
効率的で、摩擦が少ない よね と理解はできる。羨ましくもある。
しかし、そこでは、相手の表情を読む間(ま)や、言葉の裏にあるニュアンスを探る思考、時にはぶつかり合いながらも理解を深めていくプロセスが、静かに削ぎ落とされているのだろうか。とも感じる。
そんな折、あるメンバーが、周囲からの指摘やフィードバックに対して、繰り返す言葉が妙に耳に残った。
「理解です」
おそらく本人は「理解しました」と同じ意味で使っているのだろう。しかし、聞いているこちら側には、どこか他人事のような、受け身な響きが残る。
「理解しました」には、「私が、あなたの言葉を受け止め、内容を把握しました」という主体的な意思と完了のニュアンスが感じられる。一方、「理解です」は、単に「理解という状態・事実が存在します」と報告しているかのようだ
そこには、その理解をどう次に繋げるのか、指摘をどう受け止めているのかという「主体性」が見えにくい。
もちろん、言葉遣い一つでその人の全てを判断するのは早計である。しかし、そのメンバーが、自分の発する言葉が相手に「主体性なく映る」可能性や、それによってコミュニケーションの質が変わってしまうことになかなか気付けない様子を見ていると、現代におけるコミュニケーション能力の定義が難しいと感じる。 (もちろん古ぼけたオッサンが最近楽に使われるようになった言葉に違和感を覚えてる客観図だということは自己認識している)
単なる語彙力の問題ではなく、相手の立場や感情、言葉の持つ社会的・文脈的な意味合いを想像する力、あるいはその必要性を感じること などなど(私が言うと、あんたが言うなという声が聞こえてきそうであるが)、より一層重要な気がしてくる。
ここでふと、社会科学と物理学の違いを考えてみる。物理学の世界では法則は普遍で、条件が同じなら結果は予測可能である。しかし、政治学や社会学が扱う人間の世界は、そうはいかない。
同じ言葉でも、文脈や関係性、感情によって意味合いは千変万化である。
ある一言が引き起こす小さな波紋は、まさにこの複雑系の只中にある。
AIは、ある意味で物理学的な世界に近いのかもしれない。膨大なデータから法則性を見出し、最適解を提示する。
しかし、日常、特に仕事におけるコミュニケーションは、もっと社会科学的な、ウェットで、ジメッとしたりベタベタしたり、不確実性に満ちている。
アシモフの小説さながら、AIとAIがMCPを介してやり取りする。うーん、人としては香ばしい。
人と人が折り合えない会話をすれ違ってしている。うーーーん、もっと香ばしい。
愚かな、でも愛すべき「人」という存在を再認識できて、MCP という言葉自体に感謝したい。
答えは先にある。だから、しなやかに進み続ける強さを
プロダクトのメジャーアップデートが概ね完了した。
Magic Moment Playbook 2.0 である。
1 と 2 というただの数字の変化の中に、この1年間の苦悩や味わった悔しさ、お客様から頂いた嬉しいお言葉、それらすべてが詰まっている。
そして、悲喜交交 だけではなく、「僕らなりの AI機能」 と 「AIと人 との協調の解釈」を詰めた。
この3年間のプロダクトにまつわる意思決定は、外部環境にも影響されたこともあり、情けなくも、市場をしっかり捉えるインパクトを残さずにいた。
2.0 のProduct Usage (ユーザの製品利用状況)の数値はオンボーディングの開始から1.0では味わえなかった「価値の可視化」ができており、お客様に提案したい価値が伝わっているようで大きな手応えがある。
AI搭載 という言葉が踊るある展示会で、100ブース程度を見て回ると、88のブースにAIという文字が壁面に書いてあった。
AI とはなんであろうか?
壁面のAIという無機質な文字の奥に、o3 や Gemini が見せるパフォーマンスとさらなる進化、まだ確定していないAIアプリケーションの未来を想像する。
答えは先にある。
変化が高速な環境において、答えの変化も高速だ。
いや、答えなどないとも言える。だから、ずっと仮説検証を繰り返し、本質的な真実へたどり着くまで、止まらず進み続けたい。
その意味で、Playbook 2.0 は、人とAI の協調の最適解だと思って送り出す。
大多数の営業組織や人にとって、現在の最適解はこれだ と。
今月のxxxx
先月は本を読んだ という話を記したので今月はお店について記載したい。
私はGoogle という外資系の企業にいたが、freee というスタートアップに転職してから専らスタートアップにいる。六本木ヒルズ近くのお高いレストランではなく、freee には、そしてスタートアップで働くということ自体に、串カツ田中や地場の居酒屋の素晴らしさを教えてもらった。本当に心から良かった。
尊敬する方と2人で串カツ田中で飲んでると、スタートアップらしく仕事で1日の自分の力を出し尽くしたメンバーがひょい っと店を覗いてくれた。いつの間にか30人くらいになっているときもあった。仲間と力を出し尽くしたあとに食べるタコウインナーの串カツとハイボールが美味かった。
まあ、それ以来、自分の生活のサイズはいくらでもコントロールできると思うようになった。Tシャツはfreeeに頂けたし、がっちり体型に合うパンツもユニクロでいいのである。 (家族が多く、自分以外の学費などはなかなかコントロールが下手であるが、、、)
良い店とはなんであろうか?
- いつも行きたいときはふらっと入れて(あいてないと入れない)
- みんなが来れる程度のリーズナブルさ
- そしてうまい
なんてことをわがままにも思う。
まあ、ハレの日、記念日、キメる日、などなど、用途はたくさんあれど、良い店というのは自分の人生・生活において溶け込んでいて外せないような店を言う と思うのである。
焼肉なら田町の櫻家
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13248896
もんじゃ焼きの私のパフォーマンスも込で白金のハイカラ
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13050709
このあたりが気を遣わないし気に入っている。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
今月も、さまざまな立場・背景を持つメンバーが、自分なりの気付きや挑戦を言葉にしてくれました。投稿者の「素」に触れられることも、月刊TRUE通信の醍醐味のひとつだと感じています。
これを読んで「私も何かやってみたい」と思った方がいたら、それがすでに第一歩かもしれません。
誰かの背中を押すようなコンテンツになっていたら嬉しいです。
次号もどうぞお楽しみに!